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増え続ける生活保護に潜む問題点とは?
「生活保護」とは、生活困窮者に対し、憲法第25条で規定されている「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障するための「最後のセーフティネット」となる制度です。わずかな収入しかない人を対象に、食費や家賃、光熱費など、生活をするうえで最低限必要な費用を支給する仕組みとなっています。1990年代半ばから増え続ける受給者の数は、2012年3月、ついに210万人を突破しました。長引く不況によって失業者が増えたことはもちろん、年金だけでは生活が成り立たない高齢者世帯が増えたことも大きな原因の1つとなっています。
生活保護費不正受給の問題
援助可能な裕福な親族がいるにもかかわらず、生活保護を受給するといった、いわゆる「不正受給者」に対して、厳しい目が向けられるようになってきました。しかし、受給審査を厳しくしすぎると、本当に必要な人が受けられなくなる、という問題もあるため、生活保護制度の見直しが望まれています。